大人の事情満載なアメコミ映画の話

アメコミ

こんばんは。最近は世界が滅亡する夢を見なくなりました、さめおです。

最近アメコミ映画、多いですよね。毎月1本くらいは公開されている気がします。またそれらのどれが繋がっててどれが繋がってないとかも、アメコミ映画に馴染みの無い方は全く分からないと思います。そこで今日はそんなアメコミ映画界がどんな状態になっているのかを権利の話も含めてざっくり解説します。

はじめに

具体的にキャラクター名を出す前にもっと前段の知識から。アメコミ映画、なんていう風に一括りにされていますが、製作している会社は一つではありません。そのため会社によってこのキャラクターは使える/使えないなんていうのが決まっています。また現在のアメコミ映画は映画製作会社アメコミの出版社からキャラクターを映像化する権利を買って製作する形が一般的です。そのため”どの作品たちが繋がっているのか”というのは映像制作会社括りでみるとおおよそわかってきます。もうこの時点でややこしい香りがプンプンするぜ!

ちなみに現在大きくアメコミ映画を展開しているアメコミ出版社はマーベルDCコミックスの2社。一部例外もありますが、公開されている映画の9割くらいはこのどちらかだと考えてもらってオッケーです。この2社の詳しい説明やアメコミ自体の話については以前書いた記事があるので、そちらを参照ください。

【ざっくり解説】超初心者向け!アメコミへの道

じゃああのキャラクターはどこにいるの?

という訳でここから有名なあのキャラクターがどこに所属しているのかを紹介していきます。

マーベル

今や絶対興味の無さそうな女子高生でさえそのロゴを掲げ始めているマーベル。今でこそかなり大きな会社になったイメージですが、実はほんの十数年前には暗黒期があり、その際に色々なキャラクターの映像化権を他社へ売ってしまいました。2009年にディズニーが買収してからは経営的に安定しましたが、一部キャラクターの映像化権はまだ戻ってきていないという状態です。

マーベルスタジオ(ディズニー)

今マーベルがメインで映画製作をしているのがこのマーベルスタジオ。親会社は出版社同様ディズニーとなっています。かの有名なアベンジャーズシリーズはここで作られており、その一連の世界観はMCU(Marvel Cinematic Universe)という名称が付けられています。ここに所属している代表的なキャラクターは以下の通り。

  • アイアンマン
  • マイティ・ソー
  • キャプテン・アメリカ
  • ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
  • アントマン
  • ブラックパンサー

3月公開予定の映画「キャプテン・マーベル」もこのMCUに入ります。とにかくマーベルキャラクターの大部分はここにいると思ってもらって大丈夫です。またここにいるキャラクター以外にも一部限定的な使用に限ってMCUに合流できる契約になっているキャラクターもいます。詳細は後述。

20世紀フォックス

あの特徴的なファンファーレでおなじみ20世紀フォックス。彼らは現在以下のキャラクターの権利を持っています。

  • 「X-MEN」シリーズ(2000年~)
  • 「デッドプール」シリーズ(2016年~)
  • 「ファンタスティック・フォー」シリーズ(2005年~2007年、2015年)

ヒュー・ジャックマンウルヴァリンを演じて話題になったX-MENシリーズやR-15ヒーローのデッドプールは同じ世界観にいる設定です。そのため一部の登場キャラクターが被ったりしています。ファンタスティック・フォーは2015年に作られたリブート版がこけちゃったので続編の話はありませんが、権利自体はまだ20世紀フォックスが持っています。

ちなみに2017年12月、20世紀フォックスはディズニーに買収されました。そのため今後はMCU作品に合流する予定ですが、現状はまだX-MENシリーズ+デッドプールで1つの世界を作っている状態。

ソニーピクチャーズ

あの大企業ソニーが展開する映画会社、ソニーピクチャーズ。この会社はかの有名なスパイダーマンの映像化権を保有しています。しかしこのスパイダーマン自体も3度のシリーズ化でよくわからなくなっている現状があります…。展開されたシリーズは以下の通り。

  • 「スパイダーマン」シリーズ(2002年~2007年)
  • 「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ(2012年~2014年)
  • 「MCU版スパイダーマン」シリーズ(2016年~)

最初に映画化された元祖「スパイダーマン」シリーズ3部作とその後にリブートされた「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ2作はそれぞれ別作品です。更にその後スパイダーマンは後述のアベンジャーズ組に合流するため再度リブートされ、現行は「MCU版スパイダーマン」となっています。うーん、ややこしい…。

更にソニーピクチャーズはスパイダーマンに関連するキャラクターの映像化権も保有しているので、現在は敵キャラクターなどのスピンオフ映画を独自で計画中。去年公開された「ヴェノム」はその第1弾です。加えてアニメ作品「スパイダーバース」まで作っちゃったもんだからだいぶとっ散らかってます…。20世紀フォックスが買収された今、マーベル周りのややこしさの元凶は大体ソニーピクチャーズです(笑)

ユニバーサルスタジオ

大阪にテーマパークがあるユニバーサルもあの有名キャラクターの権利を保有しています。それは緑の大男、ハルク。彼らは2003年にハルクの単独映画を作り、X-MENとスパイダーマンに続くアメコミ映画を作ろうとしましたが、興行的にイマイチな結果に。その後マーベルが定めた期間内に続編が作られなかったため、現在では映像化権がマーベルに戻っており、そこでマーベルスタジオがアイアンマンに続くMCU2作目、「インクレディブル・ハルク」を作りました。

あれ?それなら所属はマーベルスタジオでいいんじゃない?となるところですがここもまたややこしい事になっているのです…。実はハルク作品の配給権はまだユニバーサルに残っており、ディズニーにはその権利が無い状態なのです。しかしキャラクターの使用権はディズニーが持っているため、現在はハルクを主役にせず映画に出す事でディズニーが配給できる状態を維持しているのです。MCU作品で主役を務めたアイアンマンやキャプテン・アメリカは3作目まで続編があるのに、ハルクは1作で終わってしまっているのはこんな大人の事情もあるのです…。

DCコミックス

マーベルが今どれだけ複雑な状況にあるのかわかっていただけたと思いますが、対するDCコミックスはここまで複雑ではありません。現在シリーズ展開しているDCコミックスの映画は全てワーナーブラザーズが配給しています。ちなみにワーナーブラザーズは映画化に先駆けて出版社のDCコミックスも買収しており、一連の映画シリーズにはDCEU(DC Extended Universe)というバリバリMCU意識な名前も付けています。

という訳でワーナーブラザーズが展開するDCEUにはDCコミックスのキャラクターが全て入っています。代表的なキャラクターは以下の通り。

  • スーパーマン
  • バットマン
  • ワンダーウーマン
  • フラッシュ

彼らは映画「ジャスティスリーグ」でもチームを組んでおり、これはまんまMCUのアベンジャーズと同じ形です(一応フォローしとくと本家アメコミではジャスティスリーグが先です)。来月公開の映画「アクアマン」はDCEUで言うとジャスティスリーグの次作に当たる作品となります。

まとめ

だいぶざっくりの説明ですが、アメコミ映画界の大人の事情、分かっていただけましたでしょうか?色々書きましたが、今後大きく展開していくのは

  • マーベルスタジオ(ディズニー)が作るMCU(今後X-MENなどが合流予定)
  • ソニーピクチャーズが作るスパイダーマン(及びその派生)作品
  • ワーナーブラザーズが作るDCEU

の3つになると思います。ちなみにMCUスパイダーマンは引き続きマーベルスタジオ製作、ソニーピクチャーズ配給になる予定です。ほんとややこしい。スパイダーマン関連がマーベルに帰ってくれば全て丸く収まりそうなんですが、ソニーとしてはこんなドル箱スター手放せませんからね。しょうがないです。

せっかくここまで話したので明日と明後日はMCU、DCEUの話もしようと思います。良ければご覧ください。

今日はこんなところで。ではまた。

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