映画「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」ネタバレ有り感想+楽曲解説

映画

こんばんは。マリー推し、さめおです。

今日のテーマは現在公開中の映画「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」です!TVアニメを2期放映してから満を持しての劇場版となりますが、その出来栄えやいかに…。

なお本ブログでの映画紹介は基本ネタバレ無しで行ってきましたが、本作に関してはTVアニメをの鑑賞を前提とした作りになっている事と公開から結構時間が経った事から、ネタバレ有りで感想及び解説を綴っていこうと思います。そのため鑑賞済み、もしくはネタバレOKの方のみ読み進めてください。

あらすじ・予告編

静岡県沼津市にある浦の星女学院のスクールアイドル「Aqours」は、スクールアイドルの頂点を決める「ラブライブ!」で優勝を果たす。しかし、新しい学校への編入が決まっている2年生と1年生がトラブルに見舞われる。一方、卒業旅行に行った3年生は行方不明になってしまい… 。

「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」公開直前PV

感想

まず冒頭でも述べたように本作はTVアニメを経ての劇場版という事で、ある意味ファンムービーに近い作りとなっています。この点はラブライブ!サンシャイン!!(以下サンシャイン)の前身であるラブライブ!(以下無印)と同じ作りです。ただ無印劇場版はμ’sというユニットの解散が前提にある完結編的な立ち位置であったのに対して、本作ではAquorsを続ける=解散しないというところからなんとかストーリーを作っています。この違いが映画にもたらした影響はなかなか大きく…。両作品の違いの比較しつつ、感想を語らせていただきます。

ストーリー

まずは映画の肝、ストーリーについて。そもそもラブライブ!シリーズは急にミュージカル調になったり、突拍子もない展開が起こったりと、”細けぇ事はいいんだよ!“精神で観なければついていけない映画なので、僕の中ではある意味ファンタジー作品に分類されています(笑)。ただそこを踏まえても映画作品の脚本としては粗が多かったというか、チグハグ感が強かったというのが正直な感想。

まず冒頭。YouTubeにも冒頭7分間の動画が公開されている通り、いきなり歌から始まります。これ自体は無印TVアニメ2期でやっていた”前回までのラブライブ!(ミュージカルver.)“に通じるものがあるので違和感はありませんが、そこから途端に日常に戻ってしまう描写はなんだか拍子抜けというか…。少なくとも僕の中では上手くストーリーに繋がりませんでした。2期観てから時間空いちゃったからかな…。

と、少し乗り遅れ気味で始まってから矢継ぎ早に展開されていく物語。統廃合の話から月ちゃん登場、Saint Snowとの再会、そしてマリー母登場から一気にイタリアへ。まぁ無印版は冒頭からいきなり搭乗シーンだったので海外へ行くまでの時間はサンシャインの方がかけているんですが、今作は行くまでにばらまく要素が多すぎて、超絶駆け足でした。

そこからイタリア編もといマリー編が始まります。マリー推しの僕は「ようやくこの時が来たか!」と内心喜びますが、名所観光も程ほどにマリー母との口論(できらぁ!展開)→ライブでスクールアイドルの凄さを証明するという少年誌展開へ。そこからライブ一本やってハイこの話終わり!ってなってまた拍子抜け。アレ?マリーのターン終わり?また乗り遅れます。

帰国後はSaint Snowの話を消化した上で、6人Aqours再始動までやってエンド。これを100分でやり切るのはちょっと無理があった気が…。あと話自体もイタリア編、Saint Snowとの再戦、そして6人での再出発がそれぞれ独立しすぎていて、なんだか複数話のアニメを総集編として観ているような感覚でした。特に6人での再出発は本作のメインテーマとも言える部分のはずなんですが、このぶつ切り構成のせいでちょっとカタルシス不足だったかなと…。

そして個人的に一番納得いかなかったのはラスト曲での演出。これからは6人で頑張るよ!で始まったライブなのに、何故か後半で3年生が歌い始めちゃう。「え!あの決意は何だったの?」って行く気持ちしか出てこず、しかもそのままエンディングへ入ってしまい不完全燃焼すぎました。普通に6人曲やってエンディングは9人曲で良かったんだけどなぁ…。3年生は学年曲あったんだからこれでトントンでしょ!

キャラクター

ある意味ストーリーよりも大事な部分。推しのキャラがどれだけ輝いているかもファンにとっては大事な要素だと思います。ここは個人差激しかったなぁ。僕が感じた推され度は以下の通り。

ルビィ>>>Saint Snow>>>月>善子>マリー>>>曜>>>千歌>梨子>ダイヤ>果南>>>>>花丸

あくまでも主観ですが、活躍度には相当格差あったような…。Siant Snowと月ちゃんは他を差し置いて持っていきまくりです。ルビィはお姉ちゃんの卒業からの独り立ちというわかりやすいテーマがあったので、だいぶ優遇されてましたね。あとはイタリアで大活躍+黒歴史克服(?)の善子とイタリア編の(一応)主役という事でマリーもまあ良し。ギリ活躍したって言えるのは曜ちゃんくらいまでかなぁ。

千歌梨子は相変わらず仲良し描写多いんですが、何をしたかって言われるとあまり思い出せない…。2人だけのシーンとか結構あったはずなのに何故…。ダイヤさんはルビィの踏み台にされてしまったかわいそうでした。あんまですわ言わなかったしね。果南はとにかく印象が薄い。それだけ。花丸はお前食うとツッコミ以外何したレベル。干されてるでんすかアナタ。

とまぁ格差はなかなか酷かったのですが、本作では練習着以外のオフ服装が多かったので、そこは全キャラ楽しめるのではないでしょうか。個人的にはポニテダイヤさんカチューシャ曜ちゃんがツボでした。

楽曲解説

解説って程大それたものではありませんが…。作中登場順に語ります。

僕らの走ってきた道は・・・

ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow 挿入歌シングル第1弾試聴動画 「僕らの走ってきた道は・・・/Next SPARKLING!!」

本作のオープニング楽曲。曲調は完全にミュージカル風かと思いきや、サビへ行くとちょっとアイドルらしさも出てくる。物語の始まりを彩る楽曲としては申し分ないはずなんですけど、ストーリー部分で記述した通り前後の繋がりが上手く消化できず…。あとこの手の曲はフルで聴くと印象が変わる事も多々あるので、楽曲としての判断はそれからしたいですね。

作編曲はサンシャインで多くの楽曲を担当しているEFFYさん。正直サンシャインは彼に頼りすぎな気もしますが、そんな彼だからこそオープニング曲を依頼されたのでしょう。ちなみに作詞はおなじみ畑亜貴さん。ほんと何人いるんでしょうねこの人は。以下作詞は全て畑亜貴さんなので割愛。

逃走迷走メビウスループ

ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow 挿入歌シングル第2弾試聴動画「逃走迷走メビウスループ/Hop? Stop? Nonstop!」

3年生がボーカルを務める曲。本作最初の学年曲だと思っていたら、最後の学年曲でもあった歌です。個人的には今回出てきた曲で一番好き。ビッグバンド調の楽曲がイタリア×3年生のゴージャスな演出にピッタリはまっていました。サビで転調してアイドルソングっぽくなるところも良いですね。

タイミング的にも曲調的にも無印劇場版のハロ星枠だなーと思っていたら、案の定作曲者はハロ星製作者の山口朗彦さん。調べてみたら「待ってて愛のうた」とか「ユメ語るよりユメ歌おう」も彼の作曲なんですね。全部好きです。

Hop? Stop? Nonstop!

劇場版公開記念!劇場版挿入歌「Hop? Stop? Nonstop!」スペシャルムービー

予告編でも使われていたイタリア編での全員曲。なんですが一番の異色曲。初めて聞いたときはなんだこの曲…と思っていたんですが、なんだか繰り返し聞くと癖になりそうなタイプの曲。無印版で言うところの「ぷわぷわーお!」とかその辺に近いぶっ飛び具合を感じる。一応マリー曲…で良いんですよね?

作曲はKanata Okajimaさん、Keisuke Koyamaさんの共作。二人とも他アーティストさんへの楽曲提供中心でラブライブシリーズへの提供は初のようです。道理で毛色が違うと思いました。色々な作曲家さんが出てくるのもラブライブシリーズの魅力ですし、インパクトは十分です。

Believe again

劇場版 挿入歌シングル第3弾試聴動画「Believe again/Brightest Melody/Over The Next Rainbow」

正統派ボーカル謎ラップの掛け合わせが耳に残るSaint Snowさんの新曲です。相変わらずのダサメタル(誉め言葉)っぷり。ここまで曲調がブレないともはや結成30~40年のベテランバンド感さえありますね…。ユー、LOUD PARKとか出ちゃいなYO!

作曲はラブライブファンにおなじみ河田貴央さん。「Wonderful Rush」作った人だよって言われるとえっ?てなるけど、「LOVELESS WORLD」作った人だよって言われると納得します。あ、ていうかSaint Snow曲全部河田さんだったのね。そりゃあブレないわ…。

Brightest Melody

劇場版 挿入歌シングル第3弾試聴動画「Believe again/Brightest Melody/Over The Next Rainbow」

Saint Snowとのラブライブ疑似決勝戦でAqoursがぶつけてきた新曲。映画の中で一番アイドルソングしてると思われます。アニメのオープニングでも使えそうだなぁ。今回Aqoursとして歌われた曲では一番好きです。実際にラブライブ本選で歌った「WATER BLUE NEW WORLD」も良いけど、これもそのくらい気合入った曲だと思います。

作曲は光増ハジメさん、編曲はEFFYさんという「君のこころは輝いてるかい?」ペアです。まぁデビュー曲作ったペアだけあって安定感抜群ですし、ある意味Aqoursらしさというのは彼らが作ったと言っても過言ではありませんからね。今回も良曲をありがとうございました!

Next SPARKLING!!

ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow 挿入歌シングル第1弾試聴動画 「僕らの走ってきた道は・・・/Next SPARKLING!!」

本編ラストで歌われる曲。なんですがまさかのビーイング系。ちょっと飛び道具すぎやしませんかね…。完全にジャンプアニメのエンディングでやるやつっすよコレ。曲としては良いんですけど、これに関しては使いどころを間違えたとしか思えないなぁ。FIELD OF VIEWとかにカバーしてもらいたい。

作曲は2期エンディングを作ったCarlos K.さん。多分その流れで劇場版ラストもお願いしますってしたんでしょうけど、ちょいと癖が強く出てしまった印象です。アイドル映画のエンディングをやるっていう意味だったら
Brightest Melodyくらいキラキラさせても良かったと思うなぁ…。曲自体は落ち着いていて、ビーイング曲としての完成度は高いと思います。

まとめ

他の作品でもやってるので一応総評を。

評価:☆☆☆★★(3/5) ファンムービーとしては良いけど、映画としてはうーん…

ファンムービーとしては推しの扱い差があれど、全体的によくできていたと思います。各キャラの新しい一面の掘り下げも多かったですし。ただそれを映画に昇華できる脚本ではなかったなぁという印象。そのためキャラクターが好きでアニメの延長戦が観たい!という方であれば全く問題ないかと。

あ、あとパンフレットの内容が近年稀に見る薄さでした…。1000円もしたのに中身がキャラ紹介と監督インタビューだけって…。そりゃあオタはなんでも買うんでしょうけど、それにしても舐めすぎです。設定画とか今までの歩み的なページとか色々作りようあったでしょっていう感じ。本当酷い。

最後の最後でガッカリ感出まくりですが、今日はこんなところで。ではまた。

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