映画「ペット」ネタバレちょいあり感想!ん?これどっかで観たような…

映画

こんばんは。猫を飼いたい、さめおです。

今日は「怪盗グルー」シリーズで有名なイルミネーション・エンターテイメント製作のペット映画、その名も「ペット」のレビューです。原題は「The Secret Life of Pets」という某空想男映画のもじりなんですが、当然のように略されちゃいましたんね。まぁ映画ファン以外からは馴染みの無い言葉なのでしゃあなし。ではあらすじから。

あらすじ・予告編

犬のマックスは、ニューヨークで大好きな飼い主のケイティと最高の生活を送っていた。ところが、ケイティが大型犬デュークを新たに連れてきたことから、マックスの生活環境は一転。マックスとデュークそれぞれが相手より優位に立つため競う中、ひょんなことから彼らは迷子になってしまい…。

映画『ペット』吹替版予告編

解説・感想

まず初めに一つ断っておきます。この映画、面白いです。面白いんだけど…なレビュー。

圧倒的既視感

本作の予告を観たところからちょっと感じていたんですよ…。

あれ?これ、動物版「トイ・ストーリー」じゃね?

人の見ていないところで冒険する…。トイ・ストーリーだ…。

新入りを追い出そうとした主人公が、その新入りと一緒に外の世界へ放り出される…。トイ・ストーリーだ…!

世界のアングラな部分を垣間見て恐怖して…。トイ・ストーリーだ!

なんだかんだ新入りとは相棒的な関係になり家に戻る。あ、これトイ・ストーリーだ!!!

しかもダックスフンドがいる!こいつスリンキーだ!!!!!

すみません、最後は完全にこじつけですが、話の根底にあるプロットはまんまピクサーの長編デビュー作「トイ・ストーリー」なんですよ。それがおもちゃから動物になっただけ。でね、そんな事されたら…

まぁ当然面白いんですよね。

そりゃあそうですよ。だって元映画の「トイ・ストーリー」が未だにワクワクできるくらい面白いんですから。圧倒的既視感は抱えるものの、動物たちのドタバタ劇はやっぱり面白い。特に犬のキャラが多いので、犬派の方は色々楽しめるんじゃないかな?猫派の僕的には、主人公チームにいる1匹以外の猫の扱いがちょっと残念でした…。

イルミネーションらしさも光る

怪盗グルー」シリーズや「シング」のヒットで一般的な認知度も上がってきたイルミネーション・エンターテインメント。現代の3DCGアニメーション史上でディズニー/ピクサー相手に戦える唯一のスタジオと言っても過言ではありません。そんな彼らがある意味相手の土俵に入って作った作品ですが、彼ららしさも随所に。

まずはなによりもキャラクター。ここはアニメーション作品では一番の肝となる部分ですが、本作においても問題無し。ミニオン程の強烈なキャラはいませんが、各キャラが自身の種族を活かした性格になっているし、可愛い見た目でブラック目な事もポンポンやります。特にうさぎのスノーボールとかは良いキャラしてました。怒ったシーンでつい脱糞(控えめ)したり、カージャックしまくったりとやりたい放題。ミニオンズがチンピラならスノーボールはヤクザって感じ。

そしてやはり音楽が良い。イルミネーションごひいきのファレル・ウィリアムズをはじめ、ポップスオムニバスのようなアーティスト選曲も良いんですが、なによりも劇伴が素晴らしい。ペットたちのユーモアさとニューヨークという町をポップなジャズテイストに乗せるのは、遊び心が詰まっています。それもそのはず、本作の音楽担当はフランス出身の有名音楽家、アレクサンドル・デスプラなのです!彼は近年「グランド・ブダペスト・ホテル」や「シェイプ・オブ・ウォーター」などでアカデミー賞も取っている実力派。フランスでの活動が長かった事もあり、良い意味でハリウッドらしくない軽快な音楽が本作をより魅力的にしていました。

ストーリーは…

とまぁここまで褒めてみたんですが、脚本はちょっと残念でしたね…。シーン的な見どころは結構いっぱいあるんですが、なんというか上手く話が繋がっていないというか。序盤で伏線かな?って思ったシーンは拾われないか、拾われてもあっさり過ぎる程あっさり終わってしまって、いわゆるカタルシスはあまりないです。うさぎちゃんの立ち位置も最後まで良くわからなかったし…。どちらかというとキャラに合わせて脚本を組んだ印象。

ここがピクサーとイルミネーションの違いなんだと思います。ピクサーは脚本を練るのに相当な時間を使っていますし、前作を超えるストーリーが無ければ続編も作らないと断言しています。しかもほとんどの場合、有言実行できているのが彼らの恐ろしいところ…。逆にイルミネーションはキャラの見せ場をいかに作るかで脚本を組んでいる節がありますね。そのため魅力的なキャラは多いものの、うまくやらないと脚本が駄目になりやすい。これはミニオンが生んだ功罪なんじゃないかなー。

とは言えちゃんと面白いシーンは多いので、映画として退屈する部分はありません。最低限のラインは全然超えていると思います。しかしピクサーのような大人でもグッとくる部分があるかって言われるとそういう訳ではなく、まぁ良くも悪くも軽い感じがしました。観てる間は凄い楽しいんだけど、観た後そんなに印象に残らない、まさにジェットコースターのような映画ですね。僕はこれもイルミネーションの魅力だと思っていますが、映画から何か教訓を学びたいとか、心に残るものが欲しいって方にはあんまり合わないかも。

まとめ

評価:☆☆☆☆★(4/5) 既視感たっぷりでも楽しませてくれるイルミネーションの底力を味わう映画

なんだかんだ言って、鑑賞後最初に出てきた感想は「面白かった」なので、映画としては良いと思います。何度も観返すかって言われるとうーん…なんですが、テレビでやってたらなんだかんだ観ちゃう感じ。今年続編やるから、きっとテレビ放送するんだろうなー。で、観ちゃうんだろうなー。

今日はこんなところで。ではまた。

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