遅効性SFで楽しい考察ライフを。漫画「ワールドトリガー」でトリガーオン!

漫画

こんばんは。最近は電子書籍派、さめおです。

今日は新しく漫画を語っていきたいと思います。初回のテーマは先月およそ2年ぶりに連載が再開した漫画ワールドトリガーです。漫画の魅力を語る前にまずは作品の情報とあらすじから。

作品情報

週刊少年ジャンプにて2013年から連載が始まった葦原 大介によるSF漫画。2014年から2016年にかけてテレビアニメが作られる程の人気を博すも、作者の体調不良により2016年後半より長期休載となった。約2年間の休載の後、2018年11月より5週連続で週刊少年ジャンプに続きを掲載し、2018年12月よりジャンプスクエアにて移籍連載を開始した。既刊19巻(2018年12月4日現在)

あらすじ

28万人が住む三門市に、ある日突然異世界への門(ゲート)が開いた。門からは近界民(ネイバー)と呼ばれる怪物が現れ、地球上の兵器が効かない怪物達に誰もが恐怖した。しかしそこに界境防衛機関ボーダーと名乗る謎の一団が近界民を撃退し、その後彼らは近界民に対する防衛体制を整える。依然として門から近界民が出現する状態であるものの、三門市の人々はボーダーの力によって今日も普通に生活していた。

門が初めて開いてから4年半が経ったある日、三門市に空閑遊真と名乗る少年がやってくる。三門市に住む中学生、三雲修が彼に出会う所から物語は始まる…。

ワールドトリガーの魅力

僕が今読んでいる漫画の中で一番面白いのが本作です。実は本作、アニメ化が決定した辺りで読者からキャッチコピーを募集した事があります。その対象に選ばれたのが遅効性SFという言葉。この漫画をうまく表現した言葉で、読むたびにじわじわとはまっていくタイプの本作にはピッタリです。

そんなワールドトリガーの魅力を3つに分けて解説したいと思います。

練りこまれた設定

本作は”近界民の脅威から自分の街を守るためボーダーとして戦う”というのが基本的なプロットです。専門用語が多く出てくるので、最初のうちは”近界民≒宇宙人”、”ボーダー≒地球防衛軍”と考えてもらった方が飲み込めるかもしれません。これだけ見ると割とよく見るSF映画の設定だと思います。

その中で主人公たち含むボーダーの面々は近界民の技術をトリガーと呼び、自分たちの武器にしていきます。また登場人物はみなトリオンというRPGのHP兼MPみたいなものを持っていて、そのトリオンを消費してトリガーを呼び出したり、トリオン体と呼ばれる戦闘体(分身みたいなもの)を作り出したりします。

このトリオン体で戦うというシステムが良くできていて、本体は全くダメージを受けないため怪我の心配をせずに戦う事ができます。そのため身内との模擬戦闘などでも実践レベルの戦闘経験を積むことができ、主人公たちの成長にも違和感が全くありません。

また武器となるトリガーの設定も面白いです。基本的に左右の手でそれぞれ4種類ずつ、つまり最大8種類のトリガーまで使えるのですが、それに対して出てくるトリガーの種類は30種類以上あります。これらをどう組み合わせるかでも戦い方が大きく変わってくるため、各キャラクターの戦闘スタイルにも個性が出るようになっています。

多くの魅力的なキャラクターたち

また本作は非常に多くのキャラクターが出てきます。各単行本の裏表紙に登場キャラクターの説明が5~6人分ずつ載っていますが、既刊19巻分でも紹介が終わっていないレベルです。とにかくボーダー内の登場人物が膨大です。

最初は覚えられないかもしれませんが、各エピソードの中で多くのキャラがキッチリ個性を出しているため、覚えるにつれてキャラクター同士の意外な繋がりが見えてきたりもします。同じ市の中で動いている話なので、結構身内(親戚)がいたりもします。

そしてここは個人の好みもあると思いますが、キャラクターデザインも魅力的です。線の少ないシンプルな絵柄ですが、男目線で行けばとにかく女の子キャラが可愛いですね。

集団戦の面白さ

そしてジャンプ漫画では設定、キャラと並んで大事な要素となるバトルの部分。ここに関しては他の王道漫画とはちょっと違った面白さがあります。

ジャンプ含む少年漫画の多くはバトル=1vs1の描写が多いと思います。主人公パーティと敵パーティが戦うシチュエーションがあっても、大抵はその中で1vs1、もしくは1vs複数の構図になると思います。しかしワールドトリガーは基本が集団戦なのです。

例えば作中でランク戦と呼ばれるボーダー内の模擬戦闘があるのですが、これは各チームが3人以上で編成されていて、更に三つ巴もしくは四つ巴の戦いが繰り広げられます。そしてこの戦闘の多くは複数vs複数の構図で進む事が多く、意外なキャラクターが不意打ち気味に得点を取ったり、1つの戦いが隣の戦いに影響を与えたりしていきます。

また強大な敵が攻めてきた時も複数人で連携して立て続けに攻撃をかけたり、1人がやられた情報を共有して別の味方キャラが優位を取れるようになったりといった形での連携が見られます。

1人の大きな力ではなく、組織としての総合力で勝敗が決まる。ここがワールドトリガーの戦闘で面白いところで、各キャラクターのトリガー(武器)の組み合わせから戦闘の流れを考察したり、勝ち筋を予想したりもできるのです。またこの個よりも複の力を重視する世界観がキャラクターの力をインフレさせる事無く漫画を面白くしてくれます。

 

主人公の覚醒といった少年漫画的な要素は薄めの作品ですが、戦術、戦略を重視した頭脳はバトルが楽しめる本作。考えながら読むのが好きな人にはオススメです!今なら最新19巻の続きが発売中のジャンプスクエアで読めるので、興味のある方が読み始めるには絶好のチャンスです。一緒に考察しましょう。

今日はこんなところで。ではまた。

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